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医療情報学教室の紹介
教室の特徴
医療情報学は、医療現場の具体的な課題を基点として、情報科学、統計学、倫理、医療制度といった多領域を横断し、現実の問題解決に取り組む学際的な分野です。単なるシステム構築にとどまらず、医療の質と安全を高め、社会に持続的な価値をもたらすための知と技術を統合することが求められます。
とくに昨今は、医療ビッグデータ解析やAI技術の発展により、診断支援、個別化医療、AI医療機器開発、病院経営支援など、応用領域は一段と広がっています。一方で、こうした高度な情報利活用には、患者さん、医療者、社会との信頼構築や、倫理的配慮、安全性の確保が欠かせません。技術革新と社会的責任の両立を図る姿勢こそが、本領域を支える重要な基盤です。
本教室の特徴は、医学部附属病院の医療情報管理部門を実践の場として、実システムや実データを対象に研究できる点にあります。現場の要請と学術的探究を往復しながら、実効性の高い知見を積み重ねることができます。また、多様な背景をもつ研究者と学生が互いの専門性を尊重しつつ議論を重ね、協働的に研究を進める環境を整えています。自律性と専門性を両立させながら学びを深めたい方に、最適な場となるはずです。
医療と情報が交差する最前線で、新たな価値を創出する学びに関心をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
スタッフの現況
医療情報経済学分野に加えて、医療AIデジタルツイン開発学講座(寄付講座)、附属病院企画情報運営部、疾患生命工学センターのスタッフも必要に応じて支援する体制をとっています。
詳細は【スタッフ】のページをごらんください。
大学院生・学生の状況
院生・研究生のページをごらんください。
社会医学専攻の医療情報学分野への入学について
東京大学大学院医学系研究科には12の専攻があり、そのひとつが社会医学専攻です。当教室は社会医学専攻に所属しています。医療情報経済学分野では、医学博士課程(4年制)を担当しています。入学できるのは、次のいずれかに当てはまる方です。
・医学部(医学科)6年制を卒業した方(本学または他大学)
・修士課程を修了した方(本学または他大学)
なお、医師資格の有無は問いません。
規定の単位を修得し博士論文が合格すれば博士(医学)を取得することができます。
公共健康医学専攻(SPH)の医療情報システム学分野への入学について
東京大学大学院医学系研究科には「公共健康医学専攻」が設置されています。この専攻は 専門職修士課程 で、学習期間は 1年コース と 2年コース のいずれかを選択し受験することができます。
修了すると、公衆衛生学修士(専門職)[Master of Public Health:MPH] の学位が授与されます。
MPH 修了後は、希望に応じて 医学博士課程(4年制) に進学することも可能です。
当教室は、この専攻における 医療情報システム学分野を担当しており、研究室への配属も受け入れています。
受験に関する詳細は公共健康医学専攻のホームページ もごらんください。
医科学修士専攻の医療情報学コースへの入学について
東京大学大学院医学系研究科には「医科学修士専攻」が設置されています。
この専攻は、医学部6年制以外の学部を卒業し、将来、医学博士課程を目指す方 のためにつくられた修士課程です。博士課程への進学時には面接試験がありますが、将来所属を希望する教室で早い段階から学ぶことができる点が特徴です。
医科学修士課程に入学後は、
・約4か月間は全専攻共通の講義を受講
・その後、所属する教室を決定
・約1年半は配属先の教室で研究を進め、修士論文を作成
・規定の単位取得と修士論文の合格により、修士(医科学) の学位が授与
・修了後は、希望に応じて 医学博士課程(4年制) に進学できます
当教室でも、医科学修士専攻の学生を受け入れています。
医学部附属病院企画情報運営部
当教室の教授や准教授は、東京大学医学部附属病院 企画情報運営部の部長を兼任しています。
そのため、企画情報運営部に所属するスタッフとともに組織運営を行っており、大学院での教育・研究は企画情報運営部と密接に結びついた形で進められています。
企画情報運営部は、医学部附属病院の将来計画や各種企画に関する情報分析を、医療情報システムを活用して行う実践の場です。
また、病院全体を支える医療情報システムの企画、設計、開発、運用などを一貫して担う組織でもあり、医療情報の現場を体験しながら学べる環境が整っています。